投資を始めようと考えたときに、どれくらいの資金を投資に使ったら良いのだろうと悩んでしまいます。
投資と聞くとどうしてもある程度まとまった金額が必要なのではとか、毎月の生活がやっとなのに投資に回せるお金をどう用意したらと考えて、ここで投資をやめてしまう方が多いようですね。
そこで投資に使う金額を決めるときに参考となるポイントを紹介させていただきます。
私は20歳から40年間、少額ですが投資を行ってきました。独身の時・家族を持って子供の成長とともに投資の金額の移り変わりなどを経験したことなどをあわせて書いていきたいと思います。
こんな悩みをお持ちの方
・投資をしたいけどいくらぐらい投資に資金を使ったらよいかわからない
・まとまった金額がない
・収入が少なくて投資に回せるお金をどのように用意したらよいかわからない
目次
投資に使う金額をどう決める?

投資に使う金額を決めるときに次のような点を考えていきます。
- 投資にまわしてはいけない金額を算出する
- 中・長期にライフイベントのときに必要となる金額を算出する
- 余裕のある資金を投資にまわす
- ファイナンシャルプランナー(FP)と相談する
投資にまわしてはいけない金額を算出する
毎月の生活費以外をすべて投資にまわします!と意気込んでいらっしゃる方はいませんか?
恥ずかしながら投資を始めたばかりの私はそんな無茶をしてしまいました。もちろん早々に辞めてしまいましたが・・
まず投資の金額を決める前に、生活する上で必要最低限確保して置かなければならない資金があります。
それは生活防衛資金と言われているものです。
たとえば突然病気になって働けなくなったり、会社が倒産してしまったということが予期もしないで降り掛かってきます。
そんな時収入のない状態で生活をするのに困らないように、資金をストックしておくと安心ですよね。
この生活防衛資金の目安とされているのが月収の3~6ヶ月分、金額でいうと100万円ほどとされています。
さまざまな状況にて違いが多少ありますので自分なりに算出してみるのも良いでしょう。
それから買い物などで返済やリボ払いにしているものなどありませんか?
この返済している金額の金利を考えると、投資をして利益を得る金額よりも上回っていますので、この返済を早く済ませてしまうことが必要になります。
中・長期のライフイベントの資金
とくにご家庭をお持ちで投資を始める方には考えていただきたい事柄です。
子供さんの教育資金、住宅資金、そして老後資金など用意しなければならない資金が次々と発生します。
これらを把握しておくことによって、そのときに投資にまわせない金額が把握できますし、逆にこれだけの金額が必要になるのならどれくらい投資するといいのかなど、いろいろな観点から考えることができますね。
余裕のある資金を投資にまわす
投資にはリスクが発生するのはよくご存知だと思いますが、ではどれくらいの金額だったら失っても大丈夫ですか?
もちろん損をするために投資をするわけではないので「そんな事を言われても・・」と思われるでしょう。
私自身経験したのですが、ライブドア・ショックという株価暴落のときあっという間に値が下がり、株を売りたくても値がつけられず売ることもできないで、どうすることもできないまま損をして終わってしまったということがあります。
損をした金額を考えるととてもつらかったですが、逆に投資をするときには無くなってもやり直せる金額を使うという考えになりました。
それが余裕のある資金という言い方をさせてもらいました。
これは株の場合でしたので極端な考え方かもしれませんし、投資信託などもう少し安全なものに投資をしていくと大丈夫かもしれませんが、でも絶対はありません。
脅かしてばかりですみません。
でもこの線引をして投資をしていくと上手に対応していけるのではないでしょうか。
ファイナンシャル・プランナー(FP)に相談
ライフイベントのときの大まかな金額を教えてくれるので相談するのも良いでしょう。
漠然とした考えでいるよりキチンとした金額を示してもらえるので、とてもわかりやすく理解がしやすいです。
また投資などを得意としているファイナンシャルプランナーの方でしたら、「いくらぐらい投資に資金をまわすことができるかしら?」という相談にものってくれるそうです。
専門家の意見も参考にするのも心強いところがあるかもしれませんね。
相談のときは無料でも対応してくれますが、時間制限などがありますので、相談内容を事前にきちんとまとめておくと時間内にスムーズにできますよ。
年代別の投資の金額の決め方は?

投資にもそれぞれの年代にあったやり方があります。
少し私の体験の感想も含めていますので参考にしてみてください。
20歳代~独身
独身の場合は、正直投資がとても楽しいかもしれません。
気をつけることは20歳代ですとまだ収入の面では少ないので、積立をしながらある程度のまとまった資金を作って株に投資をするのもいいでしょう。
今は積立NISAやiDeKoといったとても良い投資の方法がありますので、利用しない手はありません。
参考までに私の20歳代は株を中心にしていました。その代わり当時手がたいと言われていた電力や鉄鋼関係を中心に長期間もてるようなものにしました。
そしてボーナスを何回か貯めたものを利用して少しハイリスク・ハイリターンの株を短期で持っていました。
積立NISAやiDeKo が当時なかったのがとても残念です。それで現在子どもたちにも強く勧めています。
30歳代以降になると収入の面でも増えてきますので、思い切ってチャレンジするのもいいかもしれません。
多少損をしても30代ですと仕事をして収入を得られるのでカバーができるという考えができるからです。
これも独身ならではですね。
40歳代以降は収入も増えますが、老後に向けての準備や親の介護などが関わってきて、支出の部分も増えてくることを考えなければならないのです。
手がたい投資とハイリスク・ハイリターンの投資を割合を決めてするのも視野に入れ始める時期ではないでしょうか。
20歳代~家族あり
上記で述べましたようにお子さんの教育資金や、住宅資金を考慮して投資をする必要があります。
20歳代のときは独身のときのように 積立NISAやiDeKoを利用して他にも投資ができるのがベストです。
ただ家族がいるので無茶をしたくないという考えをお持ちの方もいますので、無理はなさらないでください。
積立NISAやiDeKoだけでも月々結構な金額になりますし長期にできますから、短期での投資を抑えるという考えもあります。
ただ経験上資金を増やしやすいのはお子さんが小学生・中学生の時が勝負です。
なぜならお子さんが小学校入学前は夫婦共稼ぎをするにも預け先の問題や病院通いが頻繁に起きることから、収入が限られてかつ支出もそれなりにありますし、また高校生になると学費の負担が一気に跳ね上がり、大学入学時には貯金をかなり崩すことになってしまうからです。
また私の経験上で申し訳ありませんが、 小学生・中学生の9年間でためましたが、高校生になってからはそれまでの資金を取り崩すことになって投資に回せる資金も減ってきました。
それでもこの時期に頑張ったからおかげで、現在でも少額ですが投資にまわせる資金が確保できております。
50歳代~
50代以降は老後資金の確保です。
年金も十分な金額が支給されないのでしたら自分で用意するしかありません。
60歳定年ですがそれ以降も働きたいと思っていても、体力がついていかずなかなか長く働くことはできないと思います。
そこで50歳代以降の投資は堅実にいきたいものです。
とくに定年を迎えて収入の手段がなくなるので、大きな投資やとてもリスクをともなうものは避けたほうがいいでしょう。
また退職金を利用しようという人もいるようですが、私の考えとしてはあまりおすすめしたくありません。
次のような考え方の投資方法も考慮してみてはいかがでしょうか。
- 退職金はなるべく確保をしておきます。
- 年金の支給される金額を調べて、少し楽しめながら生活するためには、あといくら必要になるかを考えます。
- その上でその必要となる金額を得られるように考えて投資をします。
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まとめ

- 投資にまわしてはいけない金額を算出する
- 中・長期にライフイベントのときに必要となる金額を算出する
- 余裕のある資金を投資にまわす
- ファイナンシャルプランナー(FP)と相談する
これらを考えながら投資の金額を決めてみてはいかがでしょうか。
また初心者の場合、決めた投資金額を一括に運用するのではなく何回かに分けて様子を見ながら増額や分散投資をしていくとリスクも抑えられると思います。
その間に投資のやり方がわかるようになったり、経験を積み重ねることもできます。
あせらずに投資をしていくようにしましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事がお役に立てると幸いです。