白物家電の中でも高額と言われているドラム式洗濯機ですが、デメリットとして故障しやすいとよく耳にしたことはありませんか?
衣類の傷みが少ないし乾燥機能もよいと聞くけど、高い買い物だからすぐに故障するのは困ってしまうと悩んでしまう方も多いでしょう。
この故障する原因というものは4つのポイントに気をつけると防ぐことができるということを紹介させていただきたいと思います。

今回大手家電メーカーの修理を担当している方からお話を聞いてみました。
こんな悩みをお持ちの方に
・ドラム式洗濯機の購入を検討している。
・ドラム式洗濯機を買ってから日が浅いのだけれど調子が悪い?
目次
ドラム式洗濯機4つのポイントで故障をふせぐ

・洗濯の容量と乾燥の容量を適切にする
・糸くずフィルターの掃除
・乾燥機能の乾燥フィルターの掃除
・排水口のチェック
大手家電メーカーの修理担当の方にお話を聞くとこの4つのことが原因で故障が起きたり、洗濯機の寿命が短かったりするケースが多いそうです。
ですがこれらのポイントは面倒なことではなく、洗濯のたびにわずかの時間の手間でできることなのです。
すでにドラム式洗濯機をお使いのかたも、4つのポイントをチェックしてみてはいかがでしょうか?
それぞれのポイントについてもう少しくわしくお話していきますね。
洗濯の容量と乾燥の容量を適切にする

容量の違い
洗濯をするときの容量と乾燥機を使うときの容量が違うことをご存じですか?
じつは知っているようでなかなか守られていないことが多いのがこの容量だそうです。
タイマーなどを使用して夜中に洗濯をしたり、日中仕事をしているのでその間に洗濯機を回している方は、洗濯から乾燥まで設定していると思います。
洗濯の容量は洗剤を入れたりするために容量を気にしますが、そのまま乾燥までかけてしまうと容量がオーバーになってしまいます。

洗濯機にも大きく表示されています。乾燥の最大容量がかなり少なく感じますね。
どのような症状が起きるの?
この容量を気にかけずに洗濯をしていくと次のような症状が起きます。
・ドラムの回転が悪くなる
・乾燥時間がながくなる
・生乾きになる
ドラム式洗濯機の乾燥機能を使うと、仕上がりがとてもふわっとして肌触りがとても良いのです。
でも容量が多くなっていると乾燥中に空気がうまく循環しないため乾燥時間が余分にかかったり、生乾きのままで仕上がってしまうのです。
またドラムにも負担がかかるので大きな故障を引き起こしてしまいます。(最悪の場合洗濯機の買い替えにつながるそうです。)
ふせぐ方法は?

洗濯と乾燥の容量の違いをじょうずに利用するにはどうしたらいいかしら?
まず乾燥機をかけたくない洗濯物はどんなものですか?
それぞれの家族の洗濯物の内容にも違いがでますが、アイロンがけの必要なシャツやズボン、あとは下着のなかでもワイヤーのあるものやシルクなどといったものは避けたいと思います。
そこで洗濯はぜんぶ入れて洗濯運転をして、終わってから乾燥するものを選んで続けて乾燥をします。
そうすると乾燥のときの容量を少なくすることができます。
乾燥をかけるときに洗濯機の上などにシャツやズボンなどを吊るしておくと、乾燥のときの温かい空気で一緒に乾きが早くなりますよ。
また夜中や外出中に洗濯から乾燥までいっきにしてしまい方は、最初から乾燥の容量に合わせてすることをおすすめします。
共働きをされている方の使い方を一例としてご紹介させていただきますね。
夜中にアイロンがけの必要な衣類を中心に洗濯をして干す。
→朝起きたらタオルやシーツ、下着などを洗濯から乾燥までのコースを設定して外出し、帰ってからたたむ。
ご家庭の状況にあわせて、また自分がいちばん負担がないようにいろいろ試してみてはいかがでしょうか?
糸くずフィルターの掃除

縦型式洗濯機を使っていたとき洗濯のときに出た糸くずなどは、糸くずネットなどがあったりしてその中に溜まった糸くずを後で捨てるという方法を取っていたと思いますが、ドラム式洗濯機は排水のときに糸くずを回収するというものです。
はじめてドラム式洗濯機を使用する方に、取り忘れや掃除を忘れるといったことが多いそうです。
ドラム式洗濯機の下の方に糸くずフィルターがありますので確認してみてください。
見ていただくとわかりますが、糸くずフィルターは目があらくできています。
そのためどうしても細かい糸くずが取り切れず排水溝に流れてしまいます。
糸くずフィルターは1週間に1回は掃除をするように取扱説明書等に書かれていますので忘れずにしましょうね。
また100均にある排水口ネットなどをかぶせて掃除をしやすくするといった工夫もされている方がいらっしゃいますよ。
乾燥機能の乾燥フィルターの掃除

縦型式洗濯機にはなかった場所ですね。
掃除がなぜ必要?
乾燥機をかけると衣類の細かい糸くずがたくさんでます。
とくにタオルの細かい糸くずがふわふわとして乾燥フィルターについていきます。
1回の乾燥でフイルターにたくさんの糸くずがついていますので、毎回掃除をすることをおすすめします。
この乾燥フィルターの掃除で気をつけていただきたいことがあります。
乾燥フィルターを掃除をしないでいると、あふれた糸くず(綿ゴミ)がネットを超えて乾燥フィルターの奥の方まで侵入して、乾燥機能のところまで害を及ぼしてしまいます。
修理担当者のかたは、奥までゴミが侵入してしまうと修理が難しくなり、買い替えが必要になってしまうそうです。
乾燥フィルターの掃除は毎回するようにしてくださいと強く話してくださいました。
どのような症状が起きるの?
掃除をしないでいると大きく2つの症状がでます。
・乾燥時間がかかる。
・生乾きの状態になる。
ひどいときには乾燥がかかったままで、いつまでたっても終わらないということが起きてしまうそうですよ。
ドラム式洗濯機の乾燥の良いところはフカフカの仕上がりになるところです。
そのためにもこまめの掃除を心がけたいですね。
排水口のチェック

排水口の掃除が必要なのはドラム式洗濯機に限ったことではありません。
みなさんも機会を見つけては対応されていることと思います。
ニオイの原因
洗濯機のニオイが気になるというと、ドラムについたカビや石鹸カスが原因と思い浮かべると思います。
ドラム式洗濯機の場合はドラムと蓋のそばにあるゴムパッキンのところについた糸くずなども考えられますね。
その他にもドラム式洗濯機の乾燥機能を使用したあと嫌なニオイがするといった話を聞いたことがありませんか?
このニオイの原因が排水口にあるということです。
乾燥機能の仕組みで排水口から臭いが上がってきて衣類に移ってしまうそうなんです。
排水口の掃除

せっかく洗濯したのにニオイがつくのは嫌だわ。なにか方法がないの?
そのためには排水口のこまめな掃除が必要となります。
ただこのニオイは必ずするわけではなく、ニオイが気にならないで使用している方もたくさんいらっしゃるようです。
排水口の掃除については市販の洗剤を使うことで十分対応できますが、そのほかにも別売りの部品で対応ができるものもあります。
たとえばHITACHIですと
・糸くずボックス~排水口が糸くずでつまりやすくなったとき
・洗濯機用排水トラップ~排水口からの逆流やニオイを防ぐとき(工事が必要です)
ほかのメーカーでも取り扱いしているものがありますので検討してみてはいかがでしょうか。
別売りの部品を購入する以外にも手軽に柔軟剤や香り付け専用ビーズなどを使うのもいいかもしれません。
まとめ

乾燥機能がついて洗濯が楽になると考えてドラム式洗濯機を購入されたと思いますが、高い買い物でもありますのですこしでも長く使いたいと思います。
4つのポイントに気をつけることで故障をしないで、家事の負担も減ることになりますのでぜひ参考にしてみてくださいね。
・洗濯の容量と乾燥の容量を適切にする
・糸くずフィルターの掃除
・乾燥機能の乾燥フィルターの掃除
・排水口のチェック
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