生命保険に加入していて安心と思っていても、契約のときの年齢や家族構成などが変われば必要とする生命保険の保証内容も変わります。毎月保険料を給与引き落としや銀行引き落としなどになっていると何年か経過してしまうと内容もわからないままになっているのが現実ですね。
そこで50歳以上の方が生命保険を見直しするときのポイントをご紹介したいと思います。
目次
見直しポイント1【契約内容の確認】


手元にある生命保険証書を確認してみましょう。
・死亡保険金
死亡時に支払われる保険金がいくらになるか調べてみましょう。
生命保険の内容によっては終身保険(一生涯続く)と保険期間が定まっている場合があります。複数契約を持っている場合は保険期間がいつで終わるのか、また終身保険となっているかチェックが必要です。
合わせて死亡保険金受取人が誰に指定されているのかも見ておきましょう。万が一死亡保険金受取人が死亡していたり離婚した妻(もしくは夫)になっていると、のちにトラブルとなってしまうので、そのときは早急に死亡保険金受取人の変更手続きをすませましょう。
・通院・入院特約
入院した時に日数に応じて給付金が支給になる特約です。ケガによっての入院が対象となる災害特約、病気などによっての疾病特約、他に癌や心臓病などが対象となる成人病特約といったように様々な特約があります。
気をつけていただきたいのが特約が加入した時期によって変わるということです。
昔は20日以上入院しないと特約の対象にならないとなっていたのが(現在この内容の特約はもうないでしょうが・・)段階的に内容が変わり今は日帰りの手術や1日の入院から対象となるというようになりました。
長く契約を継続している場合には大事なことですので調べることが必要です。
・家族特約
子供が小さい時に夫の生命保険に家族特約をつけて妻や子供の保証をする契約が多くありますが、50歳代となると子供も成人してライフスタイルと合わない契約内容となってしまいます。
生命保険をチェックしている方でしたら気がつきますが、多くの方は気がつかないまま継続してるのが現状です。
見直しポイント2【必要な保証と保険料】


50歳代以上の方の必要となる保証は入院特約です!
50歳以上になるとどうしても心身の衰えから通院や入院などがふえてきますので50歳代以上の方の生命保険には入院特約が必須となってきます。
また生命保険の商品によっては入院特約に特化したもの、またはがん保険といったがんに特化した保険などがあります。

なぜ入院特約が大事なのかしら?
実際に入院した時健康保険によって3割負担(所得や年令によって1割・2割負担)になりますが、健康保険で自己負担をしなければならない項目があります。
・差額ベッド代
・高度先進医療
・入院中の食事
・おむつなどの経費
生命保険は入院などで発生した治療費を少しでもカバーしたいと思って加入を検討します。ですが月々支払う生命保険料が家計を圧迫しているのも事実です。
年齢も高いから保険料が払っていけるかしら?
加入する年齢が高くなると月々の保険料は高くなります。ですが50歳代以上になると死亡保険金を少なくしてその分医療保障の特約を充実させていくと保険料も支払い可能な金額になります。
ちなみに死亡保険金は100万円~200万円の保証の契約を進められるケースが多いようです。(お葬式に相当する金額があればいいとの考えからだそうです)
また保険料を考える時給与などの収入があるときは支払いできますが、定年を迎えると収入がなくなりますので、その時点でも支払いできるように金額を考えることも必要です。
見直しポイント3【加入は夫婦別々で】

今まで夫の生命保険に妻は家族特約として加入しているケースが多いです。ですが50歳以上となると子供が大きくなって家族特約として該当するのが妻だけとなります。
また将来夫が死亡した場合、加入していた生命保険は終わり家族特約として妻の保証をつけていても妻だけ生命保険を継続することはできません。そのためあらたに妻一人で生命保険に加入するというケースが出てきます。
そこで気をつけていただきたいのが、あらたに妻の生命保険を契約するときの年令によって保険料が高くなり、また既往症があると病歴によっては生命保険そのものに加入できないという事がおきます。
「既往歴があっても加入できます」とコマーシャルで聞いたけど?
最近の外資系生命保険は既往症があっても加入可能となっていますがすべての病歴に対して対応できるというわけではありません。
これらのことを考えると夫婦はそれぞれに保険に加入しておくと安心となります。
保険の相談について

加入などの相談
テレビなどでたくさんの保険会社のコマーシャルを見かけます。どこの保険会社を選ぶか、どのような保険内容で契約したらいいのか専門的な知識が必要になってきます。
そこでおすすめしたいのが生命保険の無料相談窓口です。できるならファイナンシャルプランナーの資格を持った方に相談するのが良いと思いますよ。
生命保険の内容はもちろんですが保険料もどれくらいなら支払い可能か考えてニーズに合った生命保険をすすめてくれます。
また現在加入している保険について今まで払ってきてもったいないと考えている方は、新規に契約以外にもいろいろな方法で契約変更をすることができる生命保険もありますので、合わせて相談してみると良いでしょう。
どこの保険会社に加入しているのかわからない?
家族の方にとってとても助かるシステムがあります。
家族が亡くなったり認知症で聞くことができなくなったりした時にどこの生命保険会社に契約しているかわからないと困った時に利用できます。
生命保険協会に加盟している会社はこちらを参照してください。
まとめ
50歳代以上になると収入が少なくなるなか生命保険の見直しが必要に迫られてきます。
ライフスタイルが変わり、安い保険料で充実した保証内容を探すには沢山の選択肢があり戸惑うと思います。
その時は生命保険について詳しい方のアドバイスをしてもらいましょう。現在契約している生命保険をもとにあなたの必要とする保証などをさがしてくれます。
年齢が高くなると体力が衰え病院にかかると入院費が気になります。その時にあわてず生命保険を利用できるようにしっかりと見直しをしてくださいね。